読書メモ『嫌なこと、全部やめても生きられる/プロ奢ラレヤー』
こんにちは、ふたおです。
今回は、今まで取り上げてきたジェンダーのお話からは一旦離れて、読書メモという名の備忘録です。
この本を読んで特に感銘を受けた言葉だったり、それを受けて感じたこと考えたことなどをまとめていこうと思います。
そうです。完全に自分用です、はい。
著者の「プロ奢ラレヤー」って?
プロ奢ラレヤー(以下、プロ奢)の存在を知ったのは、自分がTwitterからしばらく離れていたんだけれども、とあるきっかけでTwitterにふらっと戻ってきた時。
たしか、2019年の年明けくらいだったかな。
まず名前からして何者なんだ感が半端ない。
Twitterのタイムラインでちょくちょくリツイートを見掛けるようになって、「この人は一体何者なんだ?」と思いながら読んでみると、ことごとく核心を突いてくるような内容だったので、もっと話を聞きたいと思って自分もフォローしました。
プロ奢ラレヤー
・職業「プロの奢られ屋」
・Twitterのフォロワー9万人以上
・奢られ実績、累計2000人以上
本のそでに載っていた著者プロフィールを丸写し。
どんな中傷や問題事も「ウケる」で一蹴します。
実際にプロ奢がどんな人間なのかは、TwitterやYouTubeやnote、そしてこの本を通して知ってほしいです。
第一章 お金とか、仕事とかの話。
まずは「お金」について書かれた一文。
「お金よりも時間論」が有効なのは、資源を最大化させることに長けた資本家だけ
これだけ聞くと、
「特に資源を持たない自分は時給制の仕事をするしかないのか……」
と、なんとなく悲観的に思うかもしれませんが、プロ奢はそうではなくて、みんながみんな資本家の考え方に合わせなくてもいい、ということを言っているのです。
資本家というのは数字を増やしていく「ゲーム」が好きなだけだから、そこに特に興味がないなら違うゲームをしたらいい、と。
これだけだと皮肉っぽく聞こえるかもしれませんが、このテーマでプロ奢が言っているのは、無理して時間をお金で買ったり頑張って稼がなくても贅沢は十分出来るよね、ということです。
お金をかけずに幸せを感じられること、楽しめることってたくさんありますよね。
「お金」と「時間」と「幸福感」のお話です。
自分も「お金<時間」という思考が大切なんだと考えていた一人なので、このプロ奢の言葉で「あぁ、自分は別に資本家になりたいわけじゃないなぁ」と気付くことができました。
次に「仕事」について。
嫌なことをしたりストレスのかかることをして、その対価としてお金を貰うような労働は、結果的には儲かりません。
これはもうおっしゃる通り。
まるっと同意です。
嫌なことを我慢しながら働く→ストレスが溜まる→ストレス回避や発散のためにお金を使う→結果的には儲からない、という流れになってしまうのです。
たとえば、1000円の収益があったとしても働く上で何かを我慢しているのだとしたら、ストレス回避のために満員電車ではなくタクシーに乗ったり、ストレス発散のために散財したりするわけです。
そうすると、結果的には500円しか儲かっていないということもありえるのです。
「お金」の話にも通じることですが、
無理をしてまで稼がなくても今の日本ではそう簡単に死なないし、お金がたんまりあったとしてもいずれ死ぬ時は死ぬ。だからこそ、必要最低限なお金だけ稼いで、嫌なことからはなるべく逃げてみたら?、とプロ奢は語っています。
この本を通してのテーマは、後の第二章で出てくる言葉ですが、
「好きなことで、生きていく」より
「嫌いなことで、生きてかない」ほうが大事
ということです。
人生でかなりのウェイトを占める「仕事」において、この考え方はかなり重要になってくると思います。
第二章 人生とか、ライフハック的な何か。
この章は、個人的に刺さる部分が多過ぎて、どの言葉をピックアップするかとても悩みました。
その中でも特に具体的な方法を挙げてくれていたので、それを一つご紹介しますね。
それは「しょうがないリスト」というものです。
早い話がどうにもならないことはさっさと諦めて、しょうがないリストに入れましょうということです。
「しょうがないリスト」があると、できなくても落ち込みません。
「あ〜、これはしょうがないリスト入りのやつだから仕方ないわ〜」と思えます。「遅刻しちゃったけどしょうがないリストだから、しょうがないか」と気持ちを切り替えられるわけです。
いくら自分が「やりたい、出来るようになりたい」と思うことでも、それが「出来ないこと」なら一刻も早く諦めて気持ちを切り替えた方がいいというのです。
それに、しょうがないリストを作ることで、自分にとっての「やりたいこと」「出来ること」が明確になってくる、と。
どうですか、この考え方。
「やりたいのにどう頑張っても出来ない」というマイナスな思考を、「しょうがない」の一言で済ませちゃっていいんだ……と、個人的にはすごく斬新に感じました。
自分は生まれ持った気質なのでしょうが「周りの人は当たり前のように出来ているのに、どうして自分は出来ないんだろう」と、出来ない自分を責めてばかりいました。
それを止めるためにも、しょうがないリスト、自分も早速作ってみようと思います。
それから先ほども触れましたが、この本の核となる言葉。
「好きなことで、生きていく」より
「嫌いなことで、生きてかない」ほうが大事
この言葉に、この本でプロ奢が伝えたいことが集約されていると思います。
タイトルの『嫌なこと、全部やめても生きられる』がまさしくそうですね。
今の世の中、みんなして自分の好きなことで生きていこうと躍起になっているように感じます。
自分もそうありたい人間なので、気持ちはよく分かります。
ですが、このプロ奢の考え方を知ってから、そういう生き方も悪くないかも……と考え始めました。
好きなことを貫くことも、それはそれで美学を感じるので素晴らしいと思いますが、「嫌いじゃなくて得意なこと」にリソースを割いて、余った時間で好きなことを楽しめばいい、と考えた方が選択肢の幅が広がると思いませんか?
この第二章は、特に何回も読み込んで自分の考え方をアップデートしたいと思いました。
第三章 メンタルとか、人間関係とか。
Twitterでも呟いたのですが、自分は18〜22才まで、人生の暗黒期でした。
そんな時期にお守り代わりとして大切にずっと胸にしまっていた、喜劇王チャールズ・チャップリンの言葉。
それとほぼ同じ言葉が、この章で出てきました。
「すべての問題は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇である」
この言葉を見た瞬間、ハッとしました。
暗黒期から10年近くの月日が流れ、今となってはすっかり忘れていた言葉でした。
あの頃は毎日が悲劇としか思えませんでしたが、今振り返ってみると、たしかに喜劇です。
むしろネタと言ってもいいかもしれませんw
さらに、ここでプロ奢は、今抱えている問題の解決方法において重要な考え方も教えてくれています。
「遠い昔に解決したもの」として「当時持っていたものからどうやって解決したんだっけ」と未来からの視点で考えると、急に視界が開けてきます。
この考え方、別の方の書籍で読んだことがあるのですが、これもすっかり忘れていました。
問題に直面している時、自分事となるとなかなか客観視できないものです。
「他者の視点」で「遠くから見る」ことで、その問題を他人事として捉え、そこで初めて客観的な答えを導き出せるのです。
感想
この本を読んで感じたこと、考えたことは山ほどあるのですが、一言でまとめるなら、
皆さんぜひ一読してみてください。
(決して回し者ではありません。)
これからの時代を生き抜くには、プロ奢のような考え方が大切になってくるんでしょうね。
この本を読んだら、だんだん少しずつ、
『嫌なこと、全部やめても生きられる』
かも……?と思えるかもしれません。
最後まで読んでくれたあなたの人生が、嫌なことなど何もないストレスフリーにものになりますように。
それでは。